January 10, 2011

 前回のつづき。からまんブログ:結局すぐ東中野も行ってきた

 結局、5分ほど公園の裏手を徘徊したところで、やっと道を思い出して若きなをさんが住んでた下宿にたどり着きました。ちょっと奥の道に入るだけでよかったのに、迷子になってる最中はわかんないもんだな。
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 なつかしく感慨にふけるなをさん。この下宿、建物はちゃんと残ってたけど、もしかしたら店子さんは一人もいないかもしれんなあ。「**荘」とか、下宿名の表札も出てなかった。下宿の名前は忘れちゃったそうです。

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 一周してもっかい公園に戻ってきました。
なを「確か、俺が住んでたのはあの部屋だよ! 便所の隣!」
 本当に公園にくっついて建ってる下宿なんすねー。当時のこの公園、なをさんの部屋の窓のすぐ下にはベンチが置いてあって、夜になるとカップルがデートしたりしてたそうで。なをさんが窓を開けたら、「なんだ、コラ!」と怒られたこともあったそうです(笑)。今はベンチが撤去されて遊具が置いてありました。

 ココはたったの1年しか住まなかったわけですが、引っ越した理由と言うのが大家さんがうるさかったからだそうで。
なを「まず、引っ越してきた日に
“あなた、ずいぶん本を持ってるわねえ”
 って言われたから
“ええ、学生なので”
 とか答えたら
“困るわよ! 部屋が傷むじゃない!”
 って文句を言われたんだ。それに、新聞を取り始めたら、何か大家さんと懇意にしてる新聞屋さんがあったのか知らんけど
“ダメじゃないの! 私を通さずに勝手に新聞を取るなんて!”
 と、激怒されてさ。すごく怖かった。
 その後、しょっちゅう兄貴が遊びに来て泊まったりしてたのに感づいて、
“この部屋はあなたに貸したのであって、あなたとお兄さんの二人に貸したわけじゃないのよ!”
 って怒り始めてさー。あんまりうるさいから引っ越すことにしたんだ」

 大家さんがここまで口を出すと言うのも昔っぽいなー。今、この下宿が営業してたとしても、たぶんこんなことはないでしょう。
 しかし、当時としてもこの大家さんの怒り方は異様だが……なをさんの話から推測するに、ひょっとしたら極左の過激派と勘違いされてたんじゃないの? 

↑BGM(笑)
 「本がいっぱいでマルクスとか読んでそうだわ」「新聞を取るなんて政治活動してるかも」「そういえばあさま山荘でも兄弟がいたわね!」とかとか。で、下宿をアジトにされる前にさっさと出て行って欲しくて、ギャーギャー騒いだんじゃない?
なを「そんなわけあるかい。新聞だって、政党の機関紙とかじゃなくて普通の全国紙だぞ。で、前に住んでた阿佐ヶ谷の下宿に行ってみたら、大家さんが
“唐沢さんが引っ越したあと、ずーっとあの部屋、空いてたのよ。もう不動産屋さんは通してないんだけど、また住む?”
 っていうから、戻ってきたんだ」

 阿佐ヶ谷の下宿の大家さんは東中野とは正反対で、お兄さんどころかアシスタントさんや編集さんがよく来るようになっても文句を言われなかったそうです。
 でも、不動産屋さんを通さずに部屋を貸してもらってたとは珍しいね。更新料も6年くらいの間に一度しか請求されなかったそうすよ。

 などと、昔話をしながら、住んでた頃には一度も行ったことがないギンザ通りという商店街を通って帰ったら、いかにも街の本屋然とした小さい書店発見。
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 『テレプシコーラ』の最終巻を買ってなかったので入ってみたら、この規模の店舗にしてはマンガの品揃えが充実した書店さんでした。『俺とねこにゃん』も置いてくれてたー! ありがとうございます〜。買いそびれてた『SatoShio』もゲッツ。他にも何冊か買ったがタイトル忘れた。みんなも東中野に行ったときには川久保書店で買い物しよう!

 と、ついダラダラ書いちゃいました。長文御免。

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Posted by oomeshi (17:59)

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